雑多な落書きの集積所

色々書いてます。本当に色々。

【wotblitz】tier VI 車輌 個人的ランキング&特集[v 8.4.x]

どうも、おはようございます。すずっきーです。

今回はworld of tanks blitzの話になります。興味のない人はブラウザバック推奨。

 

自分blitzは今でも結構メインでやってるんですが、実はあくまでwot(いわゆる本家版)をプレイできない数年間の繋ぎに過ぎなかったんですよね。でも結局どっちもバランスよくやってます。blitzは手軽に短時間でできますからね。

 

さてさて、本文を始める前に断っておかなければならないことがひとつ。

セルブロを参照してblitzにおける自分のデータを軽く挙げます。自分は戦闘数15000戦弱で平均して10戦/日程度。平均戦闘数に関しては、半年休止期間があったり1日で100戦程度やりこむ日もあったりとあまりアテになりませんが、勝率5割&レートは毎回プラチナ止まりというところも含めて所謂「エンジョイ勢」に該当するプレイヤーであると判断できます。

そんなエンジョイ勢の僕が書く記事なので、この記事の目的というか主題は当然「強い車輌で勝つこと」ではなく「色々な車輌で楽しむこと」になります。

blitzを始めて以来、基本的に自分は「強くなること」よりも「色々な車輌に乗ること」に主眼を置いてきました。好きな車輌や気になった車輌に乗り、楽しみつつ知見を深めていく。この記事は、決して少なくないであろうそういったスタンスのプレイヤーさんに届ける記事です。

単純に強い車輌を求めるなら黙ってVK36.01HやCromwell Bに乗ってればいいですし、そもそも戦績を第一にプレイしたいなら平均tierを下げないよう8-10でプレイするのが理想的でしょう。そういった方々にはこの記事はオススメできません。ご了承ください。

 

では始めていきます。独断と偏見に満ち満ちたtier VI特集を。

 

Tier VI 個人的に乗ってて楽しいランキング


ということでランキングです。先述した通り「乗ってて楽しい」をテーマとしたランキングですが、主観まみれになるのは必至なので念のため「個人的に」としました。個人の好みの問題でほとんどが高火力型の中戦車となっていますが、そこは後で補足を入れる予定ですので心配せずご覧ください。

簡単に言えば「おすすめ度ランキング」なので、愛車選びの参考くらいにはなると思います。気になったものは臆せず試しに乗ってみてください(常備品と拡張は忘れずに)。

 

10位 VK 30.01D

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ドイツ 中戦車 VK30.01(D)

10位はドイツ中戦車のVK 30.01Dです。ソ連T-34のパクリを意識した車輌ですね。

ドイツらしくうまく纏まった砲性能、不自由のない機動性、被弾面積の小さい砲塔に格下相手なら意外と頼れる前面装甲、同格同車種比で高いHPと無難にまとまった良車輌となっております。

無論短所もあります。DPMが低いため、同格以上の相手と近接タイマンで殴り合うことはオススメしません。側面にはモジュールがぎっしり詰まっているので、大口径持ちの前で迂闊に晒すととんでもないことになります。

以上より、火力を最大限発揮できる運用を考えるのが吉です。幸いVK30.02Mを始めとするパンター系列とは違い、この車輌の隠蔽率は高い部類です。トップマッチ時には味方と協力して前線を構築する判断も必要ですが、ボトムマッチ時には適宜茂みや地形を使いつつ有利に戦いましょう(ガン芋をするのではなく、マップや味方の状況を見て機動性やHPなどの長所を有効に使うのも重要です)。

ちなみにこの車輌をベースとしたBP車輌に「U-Panzer」があります。自分は乗ったことないのですが、ほぼ互換みたいなので外見の好みで選択してよさそうです。

 

9位 T-34-85

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ソ連 中戦車 T-34-85

9位はおなじみソ連の有名車輌です。tier VにいるT-34の火力強化版になります。

ソ連といえば、「精度が悪い」「装甲が理不尽に硬い」などのイメージを持つ方も多いとは思いますが、この車輌を語る上ではそれらの固定観念は一旦捨て去りましょう。この車輌の精度は長所のひとつですし、装甲をアテにしていたら秒で溶けます。

この車輌の売りはなんといっても最終砲の砲性能です。優れた貫通力に同格比で高い単発火力、単発火力のわりに短い装填時間とソ連らしからぬ悪くない精度。そして紙装甲が多いこのTier帯において有利な高い榴弾火力。開発先のT-43や元開発先のKV-13が同じ砲を使用する車輌ということを考えても、中戦車としてひと際優れた砲であるということが分かります。さらにこの車輌は機動性も良く、火消し役や裏取りなどなんでもこなせます。

一方、防御面はかなり心もとないです。車体装甲は前身より微劣化している上に、車体後半にある燃料タンクは撃たれたら簡単に燃えます。砲塔装甲は防盾が多少頼れますが、丸みを帯びた形状が災いして高貫通弾には垂直部分を簡単に抜かれます。砲塔後部に配置されている弾薬庫の脆さにも注意が必要です。

以上より、火力を最大限発揮できる運用が最適という結論はさきほどのVK30.01Dと同じなのですが、立ち回りとしては少し違ったものになります。砲塔装甲が頼れないとはいえ最低限はあるので、ソ連車輌にしては珍しく俯角が-7°取れることも考えるとハルダウンが基本となりそうです。またこの車輌はDPMが悪くないため、ダメージ交換のインファイトも相手によっては選択肢のひとつとなり得ます。隠蔽や機動力で交戦距離を取って砲精度を活かすVK30.01Dと違い、交戦距離に縛られずとも問題なく戦えるのがこの車輌の強みです。しかしそれはヘイト管理能力、HP管理能力が要求されるということでもあります。HPの使いどころは十分に見極めて戦いましょう。

ちなみにこちらも同車輌ベースのBP車輌「Triumphant」が存在し、またプレミアム車輌「T-34-85 Victory」もこの車輌がベースとなっています。Triumphantに関しては装甲が本車輌より明確に優れており、履帯性能も非常に高い反面エンジンが中間エンジンに相当するものとなっています。十分差別化が図られており、派手すぎない見た目も合わせて乗って楽しい車輌です。Victoryに関しては古き良き課金戦車といった感じで、砲性能も機動性も本車輌より低く抑えられています。代わりにクレジット係数が182%と非常に高く、無料の固定迷彩も合わせてクレジットが稼ぎやすい仕様です。

 

8位 M4A3E8

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アメリカ 中戦車 M4A3E8

8位には皆大好きシャーマンEZ8がランクイン。番号の一致は偶然です。

前身のM4中戦車が非常に扱いやすい性能ということで本車輌も扱いやすいだろうとタカをくくってくるプレイヤーが多いイメージですが、実は本車輌はイメージほど扱いやすい車輌ではありません。意外とクセが強い車輌なのです。

長所はなんといっても、そこそこ頼れる砲塔防盾装甲と俯角-12°を組み合わせた稜線射撃の強力さでしょう。DPMが高いため、相手との位置関係さえ選べば大ダメージを与えることも容易です。また旋回性能が高いため小回りが利くのも利点です。

しかし短所が地味に痛いものばかりです。まず貫通が低い。格上相手だと側面に撃っても弾かれることがしばしばあるくらい酷く、これは稜線越しの殴り合いにおいて大きなハンデとなります。なのでAPCRを多用せざるを得ないのですが、DPM型の本車輌にとってDPMが低下するAPCRの常用は避けたいところです(一応それでもT-34-85のAP弾DPMとさほど変わらない程度にはあります)。となると側背面を積極的に取りに行ってじっくり狙うしかないですが、最高速度は48km/hで頭打ち(01Dは56km/h、85は54km/h)と側背面を取るのにも不便ですしじっくり狙うには精度も不足しています。このようにバランス型と言われつつも性能がいまいち噛み合っておらず、この車輌で上手く活躍するには相応の知識や判断力が必要となります。

短所を圧倒的に多く上げましたが、その短所こそがこの車輌をオススメする理由に他なりません。味方との連携に、ハルダウンという長所。それらを用いて短所をいかにカバーするかがこの車輌で活躍する鍵です。知識や判断力が必要と書きましたが、それらを磨くことができる車輌でもあります。v5.5以前に在任されていたLee先生とは全く毛色が違いますが、ある意味先生的なポジションなのかもしれませんね。ちなみに伝説迷彩が非常にかっこいいので、戦闘のモチベはある程度保てると思います。

この車輌は派生車輌が非常に多いです。「M4A3E8 Fury」は装甲と火力が少し増した代わりに機動性が少し落ちたプレミアム車輌です。「Loza's M4-A2 Sherman」はソ連国籍ですが立派なシャーマンです。こちらはA2型ということもあってか全体的に性能が理不尽なレベルで落とされており扱いが難しいですが、ゲーム内3位/同格1位の圧倒的な砲精度を有することが特徴です。「Rudolph」はクリスマス仕様のBPコレクター車輌で、性能差はあれど微妙な違いであるため差別化は特に図られていないように感じます。最後に元ツリー車輌の「M4A3E2」ですが、この車輌は同国同格同車種であるだけで全く別物の車輌であるためここでは触れません。しかし非常に楽しい車輌ではあるので、もし再販がなされた場合優先的に確保することをオススメします。

 

7位 Sherman Firefly

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イギリス 中戦車 firefly

イギリスのtier VI 中戦車といえば高速高火力のCromwellのイメージが強いですが、このファイアフライも立派なツリー車輌です。某有名戦車アニメの作中で無類の砲性能を遺憾なく発揮したこともあって、知名度もそこそこ高いように思われます。

この車輌の長所と言えばやはりその砲性能でしょう。貫通力と照準速度・砲精度・照準拡散が極めて優秀であり、特に貫通力に関しては、APCRを使えば格上OPの代表格であるAnnihilatorの主砲脇を正面から強引にぶち抜くことが可能なほど高いです。拡張パーツで貫通上げを選べば安定感がさらに上がるのは言うまでもありません(素でも十分すぎる貫通力を持っているので、こだわりがなければ装填棒の方が無難ではあります)。

ただ、圧倒的な長所を持つ車輌には相応の短所がつきものです。この車輌もその例外ではありません。上で述べたように圧倒的な砲性能を誇りますが、単発火力・DPMともに至って平凡であるため砲火力でごり押す戦い方には不向きです。またシャーマン系の車輌であるにもかかわらず俯角が-6°と狭く、射撃ポジションは十分に吟味する必要があります。装甲は車体も砲塔も全く頼れず、機動性も陣地転換には十分ですが機動力で翻弄できるほど高いわけではありません。

以上より、この車輌も01Dや85と同じく砲性能を活かした戦い方が主となります。しかしまたこの車輌も、違った立ち回りが求められます。この車輌にはインファイトを可能にする高火力も、優れた隠蔽率も、大きな俯角も、高い機動性も、最低限の装甲すらもありません。この車輌の長所は「相手を選ばず、どの方向・距離からでもダメージを与えられる強力な貫通力と低い距離減衰」、「かなりの遠距離でも命中が見込める高い照準性能」、「問題なく中戦車運用ができる程度の機動力とHP」です。これらの長所を活かすためには間違いなく交戦距離を取るのが最適解ですが、最後方で芋っていてはより高火力な駆逐戦車の邪魔になりますし、中戦車として必要な仕事をこなすことができません。優先して削らなければならない相手にコンスタントにダメージを与えられ、味方と緊密に連携できるという条件を満たしたうえで交戦距離を取れる位置を状況に応じて探す必要があります。つまりこの車輌の運用にはマップ知識が必要不可欠です。どこからどこへ射線が通るのか、使える茂みや遮蔽物はどこにあるのか、-6°の俯角でも問題なく撃てる射撃位置やそこまでの安全な経路はどこにいくつあるのか。それらの知識を身につけて活かして初めて、この車輌の長所を完全に引き出すことができます。また(この車輌に限った話ではありませんが)時には長所を活かせる状況を捨て、HPを使いヘイトを分散させるような戦い方も必要となってきます。いかに特徴的な車輌といえど、臨機応変な判断と行動を心掛けたいものです。

ちなみにこの車輌にもコレクター車輌版が存在しますが、BP車輌ではなくコラボ車輌となっています。某有名戦車アニメとのコラボで実装された「Firefly Saunders SP」は日本ツリー所属であり、大きな違いはクレジット収支くらいしかありません。DPMが元車輌に比べ誤差レベルで高いですが、大した違いにはならないでしょう。一応次のアップデートで特別ボイスが実装される予定です(コラボ車輌共通で、既存のAnkou SPと同様のもの)。

 

6位 Jg.Pz. IV

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ドイツ 駆逐戦車 JagdPanzer IV

6位には固定戦闘室の駆逐戦車である、四駆ことIV号戦車/70(V)がランクイン。言わずと知れた強車輌なので(文量的にも)比較的あっさりめに書こうと思います。

特長は圧倒的なDPMと一方的な連続射撃を可能にする高い隠蔽率に尽きます。v7.6のアップデートで異次元クラスだった超DPMは下方修正を受けましたが、それでもまだ突出して高い数値となっています。単発と貫通力が低く弾速が遅いので実質DPMは低下しがちですが、低下量を抑えいかにして高DPMを叩き込むかがこの車輌で活躍する鍵です。隠蔽率が非常に高いため、迷彩+カモネット+カモスキル+15mルールなど隠蔽上昇効果をフル活用すればある程度近づかれても一方的に連続射撃ができます(そもそも視界が狭いので、15mを使うか否かに限らず味方の視界が必須ですが)。また旋回性能が高く格下の低貫通砲弾であれば正面装甲で弾けるので混戦になった場合は前に出るのも選択肢のひとつになり得ますが、モジュールが非常に打たれ弱いので基本的にオススメできません。

以上より、この車輌は高いDPMと隠蔽を活かしつつ戦い、いざというときは機動力で臨機応変に展開できる個性的な駆逐戦車であると結論づけられます。ただ少し前に比べてDPMという一番の長所がマイルドになっているので、その時代を知るプレイヤーは変化を頭に入れた上で動く必要があります(四苦時代を知る人は心配無用ですかね)。

派生車輌は特にありませんが、同国格上のプレミアム車輌であるE 25がこの車輌の進化系と呼んでも差し支えない性能に仕上がっています。四駆で機動力を使う立ち回りを採用しがちな人は、OPを殺すOP、OPスレイヤーとして名高いゲルマンゴキブリの購入を優先して検討していいと思います。

 

5位 Strv m/42-57 Alt A.2

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多国籍 中戦車 Strv74A2

5位に選ばれたのは古参プレミアム車輌であり、ローダー砲を持つStrv74A2。最近販売されてないなと思ったらSteam関連で実質恒常販売化してたんですね、なるほど。ちなみに本来スウェーデン車輌であり国籍マークもスウェーデンのものになっていますが、パンユーロ国籍の追加前に実装された関係かボイス・消耗品などは多国籍所属の車輌と同じものになっています。

この車輌の長所はもちろんオートローダー砲ですが、短い発射間隔の砲を持つ同格のŠkoda T 25の存在を考えるとそれだけでは明確な長所にはなりません。この車輌の長所は短い弾倉交換時間と、そこから来るローダー砲ながら高いDPMにあります。まず適度に距離を取ったうえで相手に3発叩き込みます。そして後退。当然相手は反撃のため追いかけてきます。その際強化込みで12秒程度の弾倉交換時間は、敵がこちらを追いかけてくるという圧倒的に不利な状況を、次に全弾叩き込むために相手を引きずり込んでいるという有利な状況へと変えます。相手がこちらを捕捉すると同時に射撃を再開。合計で960ダメージ、同格T-34-85であれば十分撃破圏内です。貫通や照準性能は特に問題ない水準にありますし(照準が再装填に少しだけ間に合わないことだけ注意)、仮にAPCRを使ったとしても下振れしなければダメージは400あります。ローダー車輌の特性上孤立は控えるべきであるため、味方の援護を計算に入れれば同格中戦車程度なら十分確殺圏内でしょう。さらに砲がTier IV の扱いであるためAPCRの価格が非常に安く、金策にももってこいです。

無論短所もしっかりとあります。AMX 13の砲塔にStrv m/42ベースの車体、当然どちらも防御力は期待できません。モジュールの耐久も低めでかなり打たれ弱いです。揺動砲塔であるため俯仰角は非常に狭く、機動性も平均よりは低い部類なので射撃の自由度は決して高くありません。しかし他の車輌と同様、これらの短所は知識と経験、つまり立ち回りである程度カバーできます。「ローダー砲を持った火力型中戦車」として無理なく扱うことができれば、十分な戦果を挙げることができると思います。

派生車輌というと少し違いますが、同格のStrv 74はこの車輌の代わりにスウェーデン陸軍に採用、配備された言わば姉妹車輌となっております。後で紹介するので是非。

 

4位 Chi-To

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日本 中戦車 四式中戦車チト

4位は我らが帝国陸軍のチト車。こちらも番号の一致は偶然です。

日本中戦車はなにかと弱い、扱いづらい、難しいなどと罵倒敬遠されがちですが、このチト車と61式に関しては全くそんなことはないと思います。強化後を知らないチリ車と十数戦で飽きたSTB-1は修行中時代に乗ったきりなのでノーコメントで。

性能紹介と行きたいところですが、正直スペックだけ見ても「微妙じゃねこいつ」という感想しかでてきません。この車輌の良さは取り回しのしやすさ、対応力の高さです。紙装甲の割に意外と弾く砲塔正面と、高い貫通力に良好な照準性能を持ち俯角を-10°取れる優秀な砲を組み合わせたハルダウンによる削りが得意ですが、微妙なものの最低限はある機動性で側背面からの火力支援も難なくできます。長所にしろ短所にしろ致命的な防御力を除けば常備品・拡張パーツで伸ばし補える程度のものなので、先行しがちな悪いイメージに反して比較的扱いやすい車輌です。強引なたとえですが、主砲性能をマイルドにしたうえで俯角と機動性を確保した大きなFireflyみたいなものでしょうか。

ちなみに本車輌の大きな長所として、ツリー車輌としては非常に高いクレジット係数が挙げられます(数値にして125%、米国軽戦車のM24が同率)。しかし今後のアップデートでツリー車輌のクレジット係数均一化が予定されているという話が公式Discordで確認されており、もし実装されれば本車輌にとってかなりの痛手となります。

派生車輌として、Blitzオリジナルの架空戦車である「Chi-To SPG」がツリーの進行先に存在します。日本車は弱いという風説を覆した日本駆逐ツリー最初の車輌で、かなり強力な車輌に仕上がっています。まだ乗っていない方は是非どうぞ。

 

3位 Strv 74

 

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パンユーロ 中戦車 Strv74

ここまでダラダラと冗長な駄文を書いてきましたが、ついにベスト3。

こちらは独特なシルエットの砲塔が特徴的なスウェーデンのStrv 74です。5位にランクインしていたA2で言及した通り、Strv m/42の改修計画において採用された案がこちらになります。この車輌はKranvagnルートということで早期にPBR化がなされ、汚れや水濡れを表現できる非常に美麗なテクスチャが採用されています。

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PBR化を適用したStrv74。転輪のモデリングは依然粗いが、さほど気にならない。

この車輌が最も得意とするのはハルダウンです。-10°の俯角に信頼性の高い砲塔装甲、優秀な貫通力・DPM・照準性能。もはやハルダウンをするために生まれてきたといっても過言ではないような性能をしています。起伏のある地形を選択し、積極的にハルダウンをしていきましょう。ハルダウンで削りまくってタイミングよく押せば完璧です。

なぜここまでハルダウンを推すのかというと、それ以外の性能が良好とは言えないからです。加速が悪いせいで機敏には動けませんし、隠蔽もFireflyと同等と決して良くはないので茂みを挟んでいても見つかるときは見つかります。車体装甲に関しては大口径榴弾が正面から貫通する薄さなので、ある程度削り終えてラッシュを仕掛けるタイミングでも奥にSU-152等が潜んでいないか気をつける必要があります。

とはいいつつも黙ってハルダウンをしていれば(相手さえ選べば)前線すら張れる性能をしていますし、不便な機動力も致命的というほどではないので中戦車業務もひと通り可能です。長所が活かしやすく強力で、短所もさほど問題にならない優秀な車輌と言えるでしょう。あと外見がかわいい(ここ一番重要)。

 

2位 M36 Jackson

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アメリカ 駆逐戦車 Jackson

2位はJacksonことアメリカのM36 GMCです。M18 Hellcatと双璧をなすアメリカTier VI 旋回砲塔持ち駆逐戦車の片割れですね。

この車輌の強みは、駆逐戦車の火力を持ちながら中戦車に近い自由度があることです。高めのDPMに優秀なAPCRの貫通力、そこそこ良好な照準性能と総じて高性能な砲を旋回砲塔で運用できるのは大きなアドバンテージになります。隠蔽率は悪いですが、カモスキルや茂みをしっかり使って駆逐戦車の交戦距離で戦えばそうそう発見されないでしょう。旋回砲塔持ちなので、砲を動かしてもカモネットの効果が持続するのも強みです。そしてこの車輌は砲塔正面・車体正面上部の装甲がしっかり厚いため、(弱点を隠した上で)相手を選んで十分な味方の援護さえ受けられれば前線を張ることも可能です。

しかし自由度が高いといっても中戦車には当然及びません。旋回性能含め機動力は駆逐戦車と言った感じで、中戦車の気分で前に出たり孤立したりするとすぐに溶かされます。装甲は非常用のものと割り切って、あくまで支援車輌であることを忘れずに引いた位置で戦うのがベストであると言えます。

先ほど名前を挙げたM18 Hellcatとよく比較されますが、非常に高い機動性と良好なDPM・隠蔽率からJacksonよりHellcatの方が広く支持されているように見受けられます。特性が全く違うことから完全に好みの問題だと思うので、とりあえず両方乗ってみるのがオススメです。

ちなみに伝説迷彩をつけると中華民国陸軍(台湾軍)仕様になれます。かっこいい。

 

1位 Pz. IV S

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ドイツ 中戦車 Pz.IVS

さて、見事ランキングの1位に輝いたのはプレミアム中戦車・Pz. IV Sです。なに、Pay to Winだって?当然じゃないか、いまさら何を言ってるんだい?

この車輌は砲塔が硬く俯角も取れ、Strv 74と同じく頭出しが得意な高火力車輌と言えます。DPMがかなり高い水準にあり、精度や照準拡散も非常に良好であることから火力でのごり押しが割と刺さります。ただ機動性がかなり悪く、旋回しながらのインファイトはあまり得意ではないので注意しましょう。頭出しでの削りからラッシュまでDPMを始めとする砲性能が圧倒的な強みとして輝くでしょうし、機動性も常備品や拡張パーツである程度補完できます。優先して検討したい車輌となっています。

非常にあっさりとまとまったことから察していただけると思いますが、この車輌の欠点といえば「単純に面白いという観点から考えると少し物足りないところ」です。面白さと単純な強さを高いレベルで両立していたので1位としましたが、頭を使って重大な欠点を補うプレイスタイルとは程遠くなる可能性があります。ふざけんな、俺はゲテモノだけど戦い方間違えなければめちゃ強い車輌のランキングが見てぇんだ!って人はCGCやTOG、Nashornあたりに乗るか、Tierを落としてPz.sfl.IVcかアンコナに乗ってください。自分CGCやTOGは乗ったことがなくイマイチ分からないのですが、Tier V の2輌に関しては面白さを保証できますよ。

 

さて、ランキングが終わりました。どれもこれも、極めようとすれば極めようとするほど面白い車輌だったと思います。このランキングが、以上の長ったらしい拙文を読んでくださった読者さんの愛車を見つける手助けになれることを願っています。

 

ちなみに高火力中戦車が多くなったのは、ある程度の自由度を持っていることでチームを勝利に引っ張れる存在であるからです。基本は火力を以て相手を削るのが任務だが必要あれば偵察や裏取りも可能、という性質は味方がイマイチ信用ならないTier VI において最低限の戦績を保証する重要な要素だと考えました。あとは単純に好みです。KV-2、Thunder、SU-100など高単発のロマンを追い求める車輌も刺さる人には刺さると思うので、今回のランキングが参考にならなかった!って人は是非乗ってみてください。

 

 

 

P.43 bis?あぁ、そんな子もいましたね(適当)

 

画像出典:(Knowledge database for World of Tanks: Blitz – Blitz Hangar